天田財団30年史「人を育て、知を拓き、未来を創る ~天田財団30年の軌跡~」
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ノベーションによって生み出し、多様性を持った社会の実現を目指す科学技術計画として、「Society5.0」を提唱しています。その中で弊財団は、金属等の加工分野に対する研究助成やその普及啓発事業を積極的に拡大すると同時に新たな公益活動を創造し、産官学、異業種、異文化との連携を推進する責務があると感じております。このような時代背景のもと、本年2017年(平成29年)、創立30周年記念事業の一環として「天田財団30年史」を発刊させていただくこととなりました。本誌は、単に天田財団の30年間の助成実績を列挙するのではなく、天田財団の誕生から現在までの歩みを歴代理事長に振り返っていただき、これからの天田財団に期待することもご教示いただきました。そして、金属加工の現在と未来を単なる製造技術から生産文化へと昇華させることの重要性を、天田財団理事・東京大学 名誉教授の木内学氏に特別寄稿としてお願いいたしました。さらに、塑性加工技術やレーザ加工技術の変遷と天田財団の研究助成のかかわりとその将来展望を天田財団評議員・早稲田大学名誉教授の浅川基男氏、天田財団評議員・慶應義塾大学名誉教授の小原實氏に寄稿していただきました。最後になりますが、天田財団はこれからも研究者がより良い研究が行えるような助成プログラムをご提供し、科学技術の振興および産業界の発展に貢献していく所存です。今後の40周年、50周年に向けていっそう充実した公益活動を行ってまいりますので、これからも皆さま方のご指導とご支援を重ねてお願い申し上げます。3

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