天田財団30年史「人を育て、知を拓き、未来を創る ~天田財団30年の軌跡~」
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年代項目1980年~1985年~科学技術開発海外NOVA laser 基本波出力10ビーム、 100kJ(λ=1,054nm)、45kJ(λ=351nm) (LLNL(米))(核融合研究用)(1984)Chirped Pulse Amplication(CPA)技術(G. Mourou(仏))(1985)Ti3+:sapphireレーザ(P. Moulton(米))(1986)国内核融合用ガラスレーザシステム激光Ⅻ号(大阪大学レーザー研)12ビーム、24kJ、50TW(核融合研究用)(1983)加⼯技術開発海外レーザ溶接 フィアット(伊)、ミッションギアの溶接実用化(1982)国内レーザ溶接 川崎製鉄、製鉄ラインコイルのレーザ溶接実用化(1981)レーザスポット異材溶接 デンソー、Ptと他の材料の異材溶接 実用化(1983)レーザ溶接 デンソー、モーターコアの溶接開始(1985)テーラードブランク溶接(Tailored Welded Blanks) トヨタ自動車、田原工場で溶接システム稼働(1985)レーザクラッディング 愛三工業、バルブに適用(1986)加工用レーザ開発海外1~5kW CO2レーザ(Spectra Physics(米))、15~20kW CO2レーザ(AVCO(米))(1985ごろ)80mW LDアレイ端面励起Nd固体レーザ(総合効率=8%)(California Institute of Technology(米))(1985)国内1.2kW CO2レーザ 金属切断加工機として初商品化(LC-644、アマダ)(1980)1~5kW CO2レーザ(横励起型、2軸直交型)(東芝)、1kW CO2レーザ(横励起型、3軸直交型)(日立製作所)、1~10kW CO2レーザ(横励起型、3軸直交型)(三菱電機)(1985ごろ)▶1980(昭和55)年~1999(平成11)年1987年ごろ、世界的にLD励起固体レーザの研究開発が活性化し、【固体レーザ ルネサンス時代】と称されるようになる。(→P.181参照) 1980年代初期の加工用レーザの状況 ・Nd:YAGレーザ:1982年ごろには、約300種類が市販(CW、Pulsed、Q-Switchedモードなど)。励起はアークランプ、またはフラッシュランプ。 ・CO2レーザ:レーザ技術、放電技術、長寿命化技術が 成熟。CW1kWレーザ、2.5kW高速軸流型レーザ、6.5kW 直交型レーザがそれぞれ実用化。26.5kWレーザ(電気効率=16.5%)(『超高性能 レーザ応用複合生産システムの研究開発』(→P.180参照))マルチロッドランプ励起CW Nd:YAG レーザ(『超⾼性能レーザ応⽤複合⽣産システムの研究開発』(→P.180参照))600W(1986)、1.2kW(1988)Nd:YAG レーザ(2段接続、光ファイバー伝送)(⽇本電気)1.4kW Nd:YAG レーザ(4 段接続、光ファイバー伝送)(東芝)(1988)※国内で同加⼯技術の応⽤分野が⾒つからず、以降、国内企業独⾃の開発は中断される。LD励起Nd固体レーザ(1987~1989年(財)光産業技術振興協会委託開発プロジェクト「LD励起小型高出力固体レーザの開発」成果として(ソニー、日本電気))3.5W(単一モード、スロープ効率=37%)、5.4W(多重モード、スロープ効率=37.3%)(1989)176研究開発と助成の変遷

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