天田財団30年史「人を育て、知を拓き、未来を創る ~天田財団30年の軌跡~」
167/216

1960年~1970年~1980年~複合材の押出し接合加工法塑性流動結合法(鍛造の利用)摩擦圧接(高精度、高再現性、異種材接合)超塑性接合(SPF/DB、拡散接合、航空機用Ti合金部品、セラミックとの複合材料開発)圧延圧接(クラッド材)、シェービング接合超音波圧接、半溶融圧接キャストバルジング(鋳造と張出し加工との複合加工)拡散接合(原子拡散、高機能マイクロ構造部材)爆発圧着(Pb/steel、Ti/steel、接合界面でアンカー効果)セルフピアシングリベット、メカニカルクリンチング(高張力鋼板の接合、異種材接合)レーザ溶接技能の維持・発展に大いに貢献している。2. 1950年以前構造締結(かしめ、リベット、ボルト)が主体であったが、溶接の2大方式である抵抗溶接(スポット、シーム、電縫)とアーク溶接(被覆、サブマージ)の改良が進み、海外ではアーク溶接のTIG、MIGなどの新技術が開発された。他に、従来からの技術であるろう接(はんだ付、ろう付)や接着などが使用されていた。3. 1950年代~1970年代海外で高エネルギー密度ビーム溶接(電子ビーム/レーザ)が出現し、微細化、高精度化が進んだ。また、塑性流動結合法(鍛造の利用)が出現し、適用が開始された。4. 1980年代高エネルギー密度ビーム溶接の実用化が始まり、電子ビーム溶接は宇宙航空機部品などの高品質・高精度溶接、レーザ溶接は自動車パネルなど薄鋼板の溶接にそれぞれ多用されるようになった。1950年代に開発された摩擦圧接は、高精度化・高再現性が進み、異種材接合に有用な技術として適用が進んだ。また、この時代には、塑性変形を利用した変形接合技術が一斉に開花した。例として、以下の技術が挙げられる。◦アルミ・ステンレスの冷間圧接◦異周速圧延による鋼板の圧接◦引抜き圧接◦鍛造圧接◦押出し圧接(超電導線などの複合部材)◦爆発圧着(Pb/steel、Ti/steel、接合界面でアンカー効果を狙う)◦セルフピアシングリベット/メカニカルクリンチ 微細、高精度基礎技術の確立167

元のページ  ../index.html#167

このブックを見る