天田財団30年史「人を育て、知を拓き、未来を創る ~天田財団30年の軌跡~」
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2000年~2010年~現在板鍛造ヘリカルギアサーボプレス制御鍛造50,000トン鍛造プレス5. 今後の展望鍛造加工は、熟練と勘がいまだに必要なプロセスであるが、シミュレーション/CAEの高度化を図るとともに開発期間を短縮して、付加価値の高い国際競争力のある製品をつくり出さねばならない。そのためには、鍛造プロセス全体を見た上での一気通貫の技術改善が必要であり、鍛造品の特徴である高い靭性と強度を生かすとともに、鋳造、板成形、粉末冶金、接合、切削、表面処理、熱処理などの他の加工技術の特徴をうまく組み合わせる(複合加工)ことで、一段と高い要求に応えることができる技術開発につなげることができるであろう。鍛造技術の課題:1.軽量化 ①高強度材の使用、薄肉化、軽量化、中空化、小型化 ②鉄鋼からアルミ合金、チタニウム合金、マグネシウム合金の適用変更天田財団は、これまで68件の鍛造技術に該当する研究テーマに助成を行っている。研究テーマの傾向としては、材料開発、工法開発をはじめ、多岐にわたっている。鍛造技術分野への研究助成2.高精度化 寸法精度50μmから10μmへ。CAE技術とサーボプレスの活用により実現3.制御鍛造の進化 組織予測技術、材質造り込み技術、加工熱処理技術の活用161

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