天田財団30年史「人を育て、知を拓き、未来を創る ~天田財団30年の軌跡~」
159/216

1970年~1980年~温間歯型鍛造の採用拡大等速ジョイントの高精度温間鍛造技術の開発ファインブランキングプレスステアリングナックルの自動鍛造ホットフォーマーによるギアブランクの高速生産非調質鋼クイックダイチェンジ熱間クロスロールの開発の1545年には国産化されたことが挙げられる。当時の技術者の優れた技術力や洞察力をうかがい知ることができる。鍛造技術が使用される産業は、自動車・輸送機器、産業機械、土木建設、情報家電など多岐にわたるが、日本国内における最も大きな産業分野は自動車であり、鍛工品の生産量の約70%を占めている。日本の鍛造業界の特徴としては、従業員50人未 満の事業所が85%以上を占めていることが挙げら れる。2. 1950~1960年代 当時、自転車用部品の製造に導入・国産化されたマイプレスによる鍛造技術が応用された。この時代、日本においては、二輪車部品製造への冷間鍛造の応用や第2次世界大戦後の経済復興の原動力となる発電プラントやオイルタンカーなどに欠かせない重厚長大な熱間鋳鋼鍛造部品の製造、および自転車部品から国産自動車におよぶ輸送分野の大量生産などに鍛造技術が活用され、大型部品の冷鍛化や熱間閉塞鍛造などの技術が進んだ。また、鍛造分野の研究から塑性加工をリードするグローバル化・新機構への対応とスピードアップネットシェイプ/ネットプロパティ、スリム、コンパクト環境問題・多種少量生産国際化・コスト競争力の激化高精度・高機能化・軽量化への対応159

元のページ  ../index.html#159

このブックを見る