天田財団30年史「人を育て、知を拓き、未来を創る ~天田財団30年の軌跡~」
129/216

1980年~油圧AWC直接焼き入れ・焼き戻し(DQ-T)IMC絶対値AGCサイジングプレスTMCP ペアクロス圧延機(PCミル)酸洗・冷延の連続化(CDCM)HCミル、VCロール、FFCミル、UCミル、CVCミル酸洗・冷延・連続焼鈍の連続化(FTPL)多機能新型冷延ミルH形鋼の全連続圧延張力計測棒鋼ミル棒線材高精度寸法制御(てきすんミル、3方ロール、 4方ロール)レールオンライン熱処理H形鋼寸法自在制御(外法一定H形鋼)仕上AGCマンドレルミルAGC高Cr鋳鉄・鍛鋼、10Crハイスセミハイス合成エステルエマルジョン (完全ミルクリーン油)板厚制御および板クラウン・形状制御解析の高度化FEMによる3次元解析近似的材質予測理論形・棒線・管圧延:〈形鋼〉 世界初のスタンド間張力制御の全連続圧延方式による超大型級のH形鋼の生産が行われた。また、新形状の鋼矢板など、新プロセスによる新製品の開発が活発化した。〈棒線〉 海外より、仕上げ速度60m/s・コイル単重2トン・No Twist Blockミル・調整冷却のステルモア装置などの最新線材新設備が導入された。また、棒鋼圧延の水平・垂直圧延機の導入による冷間圧造用線材(CHQ)の自動車用部品素材供給から世界初のスタンド間張力直接検出制御などによる高寸法精度が実現されるなど、1970年代後半は世界的に技術的優位が確立された。他にも、鉄筋棒鋼生産における圧延途中のスリット圧延による生産性向上が挙げられる。変形負荷特性などの基礎的理論解析においても世界的優位が確立された時代であった。4. 1980年代板圧延:基本的な研究開発の開花期であり、主として日本でクラウン・形状制御機能のある圧延機が次々と開発された。すなわち、HCミル、ダブルチョックベンダ、VCロール、FFCミル、UCミル、およびCVCミルなどである。また、1980年代後半にはクラウン制御能力の高いペアクロス圧延機が開発され、全パス大圧下圧延が可能になった。特に熱間圧延におけるプロファイル129

元のページ  ../index.html#129

このブックを見る