天田財団30年史「人を育て、知を拓き、未来を創る ~天田財団30年の軌跡~」
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により解析技術の本来の効果が生かせない問題が発生したことから品質管理面の対策が講じられるようになり、2006年には米国機械学会によってASME V&V(VerificatiorlとValidation)が制定された。この品質標準により、解析の信頼性を評価するための系統的方法論が示された。板材成形シミュレーションにおいては、板材の高次降伏関数の有用性が明解であり、バラ(Barlat、仏、1989、2003、2007)らによって複雑な異方性降伏関数が提案された。また、スプリングバック解析に必要な反転負荷によるバウシンガー効果を考慮したモデルとして、1983年にはChabocheモデル、2002年にはさらに精度を向上させたYoshida-Uemoriモデルが発表された。なお、このような板材成形シミュレーションの精度向上には2軸引張試験や引張圧縮繰り返し試験などを実施する必要がある。 現在では、解析方法として剛塑性(例:DEFORM)、 1980年~Gotoh(1977)Christoersen-Hutchinson (1979)後藤(1981)伊藤(1984)Chaboche(1983)Shima-Oyane(1976)Gurson(1977)Tvergaard(1982)~Yang-Lee(1978)~McMeeking-Rice(1975)〜Betlyschko(1984)Honecker-Mattiason(1989)~Osakada-Mori(1982)~Lin(1983)~Gotoh(1978)Pierce-Asaro-Needleman (1983) ~123

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